この記事の解決ポイント
アルバートオデッセイっておもしろいの?
他のRPGと何が違うの?
世間の評判はどうなの?
リメイクとか移植はされてるの?
そんな疑問を解決します。
記事内容
・アルバートオデッセイの評価
・アルバートオデッセイの概要
・アルバートオデッセイの魅力3つ
・アルバートオデッセイの不満点3つ
・リメイク情報・プレイ方法
前半パート
評価(①筆者・②ファミ通・③独自アンケート) ~ 基本情報・キャラ紹介・他のRPGとは違う独自性
後半パート
魅力と不満点・口コミ ~ リメイク情報・遊ぶための3つの方法
今回紹介するアルバートオデッセイは、1993年に発売されたシミュレーションRPGです。
「スーパーロボット大戦」や「ファイアーエムブレム」などのSRPGが覇権を握っていた当時。
本作はそんな時代に現われた「知る人ぞ知る隠れた名作」とも称されるRPGゲームです。
有名タイトルとは違う『シミュレーションRPGの新しい方向性』を示した本作の魅力を、今回はタップリと紹介していきます!

アルバートオデッセイの評価

まずはアルバートオデッセイの評価から。
評価の仕方は以下の3パターンです。
①筆者による評価
②ファミ通クロスレビューによる評価
③アンケート集計評価
【評価①】独断と偏見の評価
まずは筆者の独断と偏見極まりない評価から。
筆者の評価基準
- 15点以下=クソゲー
- 16~20点=凡ゲー
- 21~25点=良ゲー
- 26~30点=神ゲー
シナリオ | ★★★☆☆(3) |
キャラの魅力 | ★★★☆☆(3) |
難易度 | ★★★☆☆(3) |
戦闘システム | ★★★★☆(4) |
独自性 | ★★★★☆(4) |
ボリューム | ★★★☆☆(3) |
合計点 | 20点 / 30点満点 |
シナリオ ★3
主要3人が仲良くて暖かみのある展開
キャラ ★3
主要3人は丁寧に描かれているが後半参加組が印象弱め
難易度 ★3
中盤以降は若干難易度が上がるがクリアはできる
バトル ★4
S-RPGならではの戦略性とテンポの良さが〇
独自性 ★4
RPGとSRPGの面白い部分をうまく融合した感じ
ボリューム★3
ストーリー自体はかなり短い
このゲームを一言で表すなら
RPGとSRPGがうまく融合した新感覚ゲームです!
本作はフィールドでの移動やダンジョンの攻略、戦闘に至るまで、冒険のほとんどがSRPGのようなターン制で進行します。
「SRPG的な操作だと物語を進めるのに時間がかかるんじゃないの?」と懐疑的でしたが、いざプレイしてみるとそこまでストレスは感じません。
ただ、かなり短めのストーリーや主要キャラ3人以外の空気の薄さ等、気になる部分も散見されたのが勿体ない。

以上をふまえ、合計20点で本作を「凡ゲー」とします。
【評価②】ファミ通の評価
つづいては「ファミ通」のクロスレビュー評価。
レビュアーの点数はこちら。

8点!

5点!

7点!

7点!
合計27点(40点満点)でした。
下が5点で上は8点と、かなり評価が分かれる結果となりました。
「人を選ぶ作品だけどハマる人にはしっかりハマる」、そんなRPGと言えそうです。
評価③ 独自アンケート集計評価
最後の評価は、本作を実際に遊んだ50人へのアンケートです。
アンケート内容は以下の2点。
①アルバートオデッセイを10点満点で評価
②6つのクオリティ項目を5段階評価
ひとつずつ見ていきましょう。
①10点評価のアンケート結果
②各クオリティ項目を5段階評価
シナリオの弱さとボリューム不足感が足を引っ張って、あまり高評価は得ていない感じです。
とはいえ、RPGの冒険をシミュレーション要素全開で進めるゲームシステム自体は、斬新で魅力的。

評価の仕方が難しいRPGですね…
アルバートオデッセイの概要

さてここからは「アルバートオデッセイ」の概要について解説していきます。
①どんなRPG?
②ストーリー紹介
③登場人物紹介
④独自性
【概要①】どんなRPG?
アルバートオデッセイは1993年3月5日にサンソフトから発売されたSFCタイトルです。
出荷本数
詳細な出荷本数は不明ですが、1993年当時まわりで遊んでいたのは私だけだったので売上的にそこまで多くはなさそうです。
しかし続編として2作品発売されたり、Wii Uや3DSでバーチャルコンソール対応ソフトとして配信されており、コアなファンは多いかと。
本作が有名になったのはなぜ?
本作の知名度を上げたのは間違いなく RPG屈指の「鬱エンディング」でしょう。
詳しくは後述しますが、他に類をみない狂気的なラストは一見の価値ありです。
続編
・アルバートオデッセイII 邪神の胎動(1994年)
・アルバートオデッセイ外伝〜LEGEND OF ELDEAN〜(1996年)
移植・リメイク
バーチャルコンソール対応ソフトとして2010年にWii、2015年にWii U / 3DSにて復刻配信
本作発売前後の名作タイトル
・2月21日 スターフォックス
・3月5日 メタルマックス2
・3月12日 伝説のオウガバトル
・4月3日 ブレスオブファイアⅠ
上の名作タイトルに興味がある方はこちらの記事もどうぞ。
「ブレスオブファイア~竜の戦士~を徹底解説!個性的なキャラが魅力の王道RPG」
「メタルマックス2を徹底解説!ファンタジーRPG全盛期に一石を投じた傑作RPG」
【概要②】ストーリー
アルバートオデッセイは、勇者アルバートが親友のノイマン、ソフィアと共に魔術師オズワルドによる世界征服を阻止することが目的のストーリーです。
かつて世界征服を企てた魔術師オズワルドは、魔法の力を秘めた少女ソフィアによって世界の果てへと飛ばされる
しかし10年後、オズワルドはさらに強力になって再び世界征服を画策する
王族の地を引く勇者アルバートは、親友の僧侶見習いであるノイマン、かつてオズワルドを退けた少女ソフィアと共に世界を救うべく旅に出る
物語のあらすじはこんな感じ。

話自体はオーソドックスでとっつきやすいので、ストレスなく物語を楽しめます。
【概要③】登場人物
本作に登場するパーティキャラは総勢7人。それぞれの特徴を簡単に紹介します。
アルバート
・本作の主人公
・勇者の血を引く明るく正義感の強い少年
・「へんしん」で遠距離攻撃もできる
・攻撃力が高く戦闘の要
ソフィア
・本作のヒロイン
・10年前、魔道の力が暴走しオズワルドを撃退
・範囲魔法がザコ処理に強い
ノイマン
・アルバートの親友にして悲劇の男。
・殴る系回復係
スレイ
・ゴート王国の騎士団長
・ソフィアを引き取り育てる
・「はげます」で味方を再行動させる
ダッシュ
・神出鬼没の義賊
・人前に出ないが民衆からの人気は高い
・敵からアイテムを盗める
マージン
・エルフ族
・精霊を操る能力を持つ
・物理攻撃は貧弱だが範囲魔法を使える
ガリオク
・ドワーフ族
・老齢だが屈強な戦士
ストーリー的にはアルバート・ノイマン・ソフィアの仲良し3人組を中心に展開されます。
そのため他の仲間キャラはストーリー的にもバトル貢献度的にも存在感がうすいのがもったいない。
【概要④】独自性
アルバートオデッセイは「ファイアーエムブレム」のように、ターン制で一人一人を操作しながら広大な世界を冒険する点が独特です。
本作独自の特徴をまとめると以下のとおり。
町での移動はオーソドックスなRPG仕様
フィールドやダンジョンではSRPG仕様
移動は『ファイアーエムブレム』や「スパロボ」のようにキャラを一人ずつ操作する
移動力が尽きるまで、何回でも移動可
キャラは1ターンの間に「攻撃」と「特殊コマンド」を1回ずつ使える
攻撃を仕掛けても反撃されない
RPGとSRPGそれぞれの良い部分を抽出した、特徴的なゲームシステムですね。

「ファイアーエムブレム」や「スパロボ」みたいに章ごとに区切られないので、冒険している感覚が途切れないのもGOOD!
アルバートオデッセイの魅力3つ

ここからはアルバートオデッセイの魅力を3つ紹介します。
①行動の自由度が高い
②戦闘のテンポが良い
③スーファミ屈指の良BGM
【魅力①】行動の自由度が高い
アルバートオデッセイは他のSRPGと比較して、行動の自由度が非常に高いのが特徴的な作品です。
本作は普通のRPGのように味方キャラクターが一緒に移動や行動をせず、一人ひとりを独立して動かせます。例えば、
主人公のアルバートとソフィアだけを一緒に行動させて、
ノイマンとスレイはまったく別の場所で待機させる
なんてこともできます。
各キャラを一人ずつ行動させるSRPGの仕様を上手くRPGに落とし込んだことで、自由度が高い冒険を実現できたわけです。
ただしキャラを分担すればその分戦力は下がります。
回復薬のノイマンがいなければ、いかにアルバートが強くてもいつかはHPが尽きます。
つまり自由に動き回れるけど、結局は一緒に行動しそれぞれの能力を生かしながら進めることが最適解だったりします(笑)
【魅力②】戦闘のテンポが良い
本作の戦闘は非常にテンポが良く、一回の戦闘は5秒くらいで終わるのでストレスに感じることはありません。
短い戦闘シーンですが、アニメーションは細かく丁寧に作られており、飽きさせない工夫が感じられます。
どれだけかっこいい必殺技であっても、アニメーションがくどくて冗長なら何回も見るのはしんどいですよね。

本作はそんな無駄な演出を省いて、リズミカルに表現された戦闘がとても好印象。
【魅力③】スーファミ屈指のBGM
アルバートオデッセイのBGMは勇壮かつ壮大で、ゲームへの没入感を高めてくれます。
個人的にはスーファミRPGのトップ5に入ると言っても過言ではありません!
世間的にも評価が高く、サントラもいくつか発売されているので紹介しますね。
・アルバート オデッセイ全曲集
・サンソフトミュージックコレクションVol.4
・オーケストラによるゲーム音楽コンサート3
楽曲数・値段的にもサンソフトミュージックコレクションvol.4がオススメ。
アルバートオデッセイ1・2の全曲と弁慶外伝の楽曲も収録されています。
スーファミ屈指の名曲を堪能してみてはいかがでしょうか。
アルバートオデッセイの不満点3つ

アルバートオデッセイの残念な点も3つほど紹介しておきましょう。
①狂気的なエンディング
②仲間の存在感がうすい
③常にターン制なのがダレる
【不満点①】狂気的な鬱エンディング
本作最大の不満点は、やはりエンディングをおいて他にありません。
個人的にはスーファミRPG史上、最狂のトラウマエンディングです…
全クリした達成感は吹き飛び、プレーヤーの心に陰鬱とした暗い影を落とすことでしょう。
本作をプレーしていない人のためにネタバレは避けますが、「これまでのアルバート達の旅は何だったのか…」という空しさすら感じるほど。
2に続くためのエンディングではあるのですが、いざ2をやってみるとサラーッと昔話程度に語られるのみ。
結局アルバートがその後どうなったかは闇の中に葬られました…

かなりハードな内容の上に、回収が十分になされない鬱エンディングに興味がある人は、是非ご自身でラストを見届けてください。
【不満点②】仲間の存在感がうすい
アルバートオデッセイでは全7人のパーティキャラがいますが、基本はアルバート、ノイマン、ソフィアが主軸の物語なため他の仲間たちが印象弱めです。
さらに仲間に加入するタイミングも遅いため、正直に言って愛着が沸きにくい。
また戦闘においても、
・近接戦闘はアルバート
・回復はノイマン
・攻撃魔法をソフィア
それぞれが担当していて隙がありません。
最後の一人は「はげます」で味方を再行動させられる、優秀なスレイを含めた4人が最終メンバーになるかと。
ストーリー的にもバトルでも、主役3人組以外の仲間キャラの存在感が弱いのが残念。
【不満点③】一人ひとり操作するのがわずらわしい
アルバートオデッセイは町の中以外は、ファイアーエムブレムのようにマス上を一人ひとり操作して進行します。
中盤くらいからこれが結構しんどくなってきます。
バトルでは戦略的に立ち回るのが面白いですが、マップの移動にもずーっと一人ひとり操作するのが煩わしく感じるかも。
アルバートオデッセイを今あそぶ方法

アルバートオデッセイは2015年からWii U / 3DSでバーチャルコンソールとして復刻配信されていました。
しかし任天堂から2023年3月28日にサービスを終了する発表がなされました。
ニンテンドーeショップへの残高追加も2022年8月30日をもって終了してしまうので、残高が残っていない場合は購入することはできなくなります。

残念ですが、今後本作をあそぶ場合はスーパーファミコン本体でプレイしましょう。
アルバートオデッセイのまとめ

それでは今回のまとめです。
・ アルバートオデッセイの評価
・ アルバートオデッセイの概要
・ アルバートオデッセイの魅力
・ アルバートオデッセイの不満点
・ アルバートオデッセイを遊ぶ方法
今回は隠れた名作「アルバートオデッセイ」について紹介しました。
エンディングが強烈すぎてどうしてもそちらに目が行きがちですが、ゲームシステム自体は独自性が強く、新しいゲーム体験を与えてくれる良作です。
バーチャルコンソールのサービス終了によって遊べる環境は減ってしまいましたが、プレイしてみたい人はスーファミで遊んでみてはいかがでしょうか。

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