ヒーロー戦記ってどんなゲームなのか教えてほしい!
やってみたいんだけど移植とかリメイクされてるの?
そんな疑問にお答えします。
ヒーロー戦記はガンダム・ウルトラマン・仮面ライダーの3大ヒーローがチームを結成して悪の組織と戦う、コンパチヒーローシリーズのRPG作品。
レトロゲーマーからの評価が高いRPGですが、「どんな特徴のあるRPGなの?」という人もいるでしょう。
そこで今回は、実際にプレイして感じた本作の魅力や不満点、遊ぶ方法などまとめて解説します!
記事の内容
①ヒーロー戦記の評価
②ヒーロー戦記のゲーム概要
③ヒーロー戦記の3つの魅力
④ヒーロー戦記の不満点3つ
⑤ヒーロー戦記の口コミ
⑥ヒーロー戦記のリメイク情報とプレイ方法
前半パート
評価(①筆者・②ファミ通・③独自アンケート) ~ 基本情報・キャラ紹介・他のRPGとは違う独自性
後半パート
魅力と不満点・口コミ ~ リメイク情報・3つのプレイ方法
ヒーロー戦記の評価【個人レビューとファミ通レビュー】

まずは「ヒーロー戦記」を以下の3つの基準で評価します。
①筆者の評価
②ファミ通クロスレビュー評価
③アンケート集計評価
【評価①】筆者のレビュー【良ゲー認定】
まずは筆者の評価から。
筆者の評価基準
- 15点以下=クソゲー
- 16~20点=凡ゲー
- 21~25点=良ゲー
- 26~30点=神ゲー
シナリオ | ★★★☆☆ (3) |
キャラ | ★★★★☆ (4) |
難易度 | ★★★☆☆ (3) |
戦闘 | ★★★★★ (5) |
独自性 | ★★★☆☆ (3) |
ボリューム | ★★★☆☆ (3) |
総合点 | 21点 / 30点満点 |
シナリオ ★3
各作品の原作要素をうまく融合してまとまっている
キャラ ★4
主役3ヒーロー、スポットキャラ全て個性が出てる
難易度 ★3
一部しんどい場面もあるがクリア自体は問題なし
戦闘 ★5
アクション・BGM・効果音、ともに秀逸
独自性 ★3
昭和・平成初期の小ネタが豊富
ボリューム★3
クリアまで約25~30時間
このゲームを一言で表すなら、
平成初期を彩ったヒーローたちが夢の共演を果たすRPG
です!
ガンダム・ウルトラマン・仮面ライダーの3大ヒーローがチームを結成し、力を合わせて悪の組織を倒す!
ありがちな設定ですが、スパロボよろしく、異なる作品が一堂に集うのはやはりワクワクします。
自分はガンダムと仮面ライダーブラックがドンピシャ世代なので、最高に楽しめました!
こんな人にオススメ
・ガンダム・特撮が好き
・王道なコマンド式バトルが好み
・キャラ設定が原作と違ってもOK

以上をふまえ、合計点21点で「良ゲー」認定します!
【評価②】ファミ通クロスレビュー【28点 /40点中】
つづいては当時の「ファミ通」クロスレビューの評価です。
4人のレビュアーの評価は以下のとおり。
『28点 / 40点満点』
でした。
1人当たりの平均が7点なので、好成績と言える点数でしょう!

それにしても当時のファミ通の点数ってほんとシビア(笑)
評価③ 独自アンケート集計評価
3つめの評価は、本作を実際に遊んだ人へのアンケート集計です。
アンケート内容は以下の2点。
①ヒーロー戦記を10点満点で評価
②6つのクオリティ項目を5段階評価
①10点満点のアンケート集計結果
9点以上の評価はほとんどありませんでしたが、7~8点をつけた人が多いですね。

「安定しておもしろいRPG」といった認識なのかな。
②各クオリティ項目の5段階評価
クオリティの評価も全体的に良い評価ですね。
特にキャラ評価が高いのはほぼ男性票 笑
ヒーローへの憧れはいくつになっても色褪せません。
ヒーロー戦記のゲーム性【概要・登場キャラ・戦闘システム】

続いては「ヒーロー戦記」の概要について解説していきます。
①どんなRPG?
②登場キャラ
③戦闘システム
ひとつずつ見ていきましょう!
どんなRPG?【コンパチヒーローシリーズの名作RPG】
ヒーロー戦記はバンプレストから1992年11月20日に発売された、スーパーファミコン用RPG。
多作品がクロスオーバーする『コンパチヒーローシリーズ』の1つです。
出荷本数
詳細な出荷本数は確認できませんでしたが、当時の友人たちは結構遊んでいましたね。
今でもYouTubeやSNSを見る限りファンが多い作品ですので、当時もかなりの販売本数だったと想像できます。
本作が有名な理由
元々の知名度が高い3大ヒーローが集結するRPGというのが大きいですね。

当時の記憶では「ザ・グレイトバトル」や「バトルドッチボール」など、コンパチヒーローシリーズは大体はやっていた印象です。
コンパチヒーローシリーズRPG作品
ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦 (1994年) SFC
スーパーヒーロー作戦
(1999年) PS
ロストヒーローズ
(2012年) PSP/3DS
ロストヒーローズ2
(2015年) 3DS
ちなみに本作発売前後に発表された名作タイトルはこちら。
1992年名作タイトル
9月27日
ドラゴンクエストV 天空の花嫁
10月30日
真・女神転生
12月6日
ファイナルファンタジーV
12月21日
46億年物語 はるかなるエデンへ
登場キャラ【昭和・平成・令和の不動の人気3ヒーロー】
本作に搭乗するメインキャラクターの特徴を簡単に紹介します。
アムロ・レイ (ガンダム)
- エゥーゴ戦争の英雄
- 性格は原作よりポジティブ
- 単独時の連戦が鬼門
- 後半はνガンダムに搭乗
- サポート役に回りがち
南光太郎 (仮面ライダーブラック)
- 原作とキャラ設定が違い、陽気で熱血
- 攻撃力は随一、必殺技もコスパ良好
- HPが低く打たれ弱い
- RXへの進化がもはやギャグ
モロボシ・ダン (ウルトラセブン)
- ウルトラ警備隊隊員
- 性格は冷静沈着
- ウインダム時の弱さが悲しい
- 最強必殺技の流星キックはカンスト威力
戦闘システム【王道のターン制コマンド選択式だが丁寧な作り】
本作の戦闘システムの特徴は以下のとおりです。
ヒーロー戦記の戦闘システム
- ファイナルファンタジーと同じで両サイドに分かれて戦う方式
- ターン制でコマンド選択型
- 特殊能力はTP(MPのこと)を消費しない
- TPは宿屋ではなく、敵を攻撃・撃破することで回復する
- 戦闘から100%逃げられる
- HPが0になると戦闘が終了するまで復活できない
オーソドックスなコマンド選択式RPGですが、TP回復手段が敵への攻撃であったり、戦闘では復活できない等、独自のオリジナル要素も多く盛り込まれています。

攻撃アクションやその効果音も軽快で、戦闘はかなり面白いです!
ヒーロー戦記プロジェクトオリュンポスを実際に遊んで感じた3つの魅力

ここからはヒーロー戦記の魅力を3つ紹介します。
①スポット参戦キャラが豪華で多彩
②戦闘時のアクション・効果音が秀逸
③バトルBGMが少ない(だがそれが良い)
【魅力①】スポット参戦キャラが豪華で多彩
ヒーロー戦記では3人の主人公の他に、多くのスポット参戦キャラが存在します。
まとめると以下のとおり。
ガンダムシリーズ
- カミーユ(Ζガンダム)
- シャア(サザビー)
- ハマーン(キュベレイ)
- プル(キュベレイMk-II)
- シーブック(F-91)
仮面ライダーシリーズ
- 本郷猛(ライダー1号)
- 風見志郎(ライダーV3)
ウルトラマンシリーズ
- ハヤタ隊員(ウルトラマン)
- ウルトラマンタロウ
バンプレストオリジナル
- ・ギリアム(ゲシュペンスト)
- ・マサキ(サイバスター)
- ・シュウ(グランゾン)
上記の多彩なキャラが入れ替わりで仲間に加わります。
人数が多いので一人ひとりの出番は限られますが、ストーリーに深くかかわったり、圧倒的な戦闘力で助けてくれたりします。

スパロボをゲームボーイ時代からやっていた私は、
アムロ単独時のズサ戦でサイバスターが登場した時に心から震えました (笑)
【魅力②】戦闘時のアクション・効果音が秀逸
本作の戦闘はモーションが多彩で、敵味方共によく動くので見ていて飽きません。
近接攻撃はちゃんと対象の位置まで移動して攻撃するし、攻撃アクションも細かく描かれています。
また、敵のダメージが蓄積されてくると、こちらの攻撃時に大きく吹き飛ぶのが見た目にもおもしろい。
ボス戦でキツイ局面でも「よし!もうちょいで倒せる!」という期待が持てます。
さらに、アクション時の効果音が気持ちよさに拍車をかけます。
気持ちいい効果音
・ガンダムのバルカン音
・ライダーRXの変身音
・ドムのバズーカ音
・ビーム系の攻撃音
・爆発音
ちょっとマニアックですかね(笑)

細かく軽快なモーションと耳心地の良い効果音が、本作の大きな魅力です。
【魅力③】バトルBGMが少ない(だがそれが良い)
本作の戦闘BGMはラスボスの最終戦を除くと1種類しかありません。
つまりザコ戦もボス戦も同じBGMで戦闘をすることになります。
個人的には本作の戦闘BGMは好みなのでそれほど気になりませんが、若干もったいないなとも感じます。
とはいえ、ラスボス戦だけBGMが変わるのは「最後の決戦」感が出て熱くなれるのも事実。
賛否両論はあるかもしれませんが、にくい演出で私は好きですね。
ヒーロー戦記プロジェクトオリュンポスを実際に遊んで感じた不満点3つ

ヒーロー戦記の残念な点も3つ紹介します。
①アムロ(ガンダム)の扱いが不遇
②都市間の移動がだるい
③最終戦に連れていけるキャラが限定的
【不満点①】アムロ(ガンダム)の扱いが不遇
本作の戦闘におけるガンダムの器用貧乏感が半端ではありません。
理由は以下のガンダムのステータスを見てもらえれば分かります。
ガンダムのステータス
HP:並
素早さ:速い
通常攻撃:並
単体必殺:並
複数必殺:並
特殊能力:微妙
…はい、見てのとおり速さ以外の特徴がありません。
必殺技も威力のわりにコスパが悪く、戦況を動かす決め手にならないものがほとんど。
なので戦闘での役割と言えば、早さを生かしたサポート役に落ち着きやすいです。
こんな能力なので、単独行動パートでの戦闘が相当キツイ!
黒い三連星のトリプルドムと、3体のズサとの連戦では、
- 全体攻撃は威力が低すぎて削れない
- 単体必殺技も一気に倒し切るには威力が足りない
という具合にジリ貧になって敗北することが多く、本作の難関ポイントの一つです。
ウルトラマンや仮面ライダーのように尖った特徴がなく、サポート要員としてしか輝けないガンダムの不遇っぷりはかなり残念。

「騎士ガンダム物語」といい本作といい、アムロが単独行動すると試練を与えられるのはなぜなのか…
【不満点②】都市間の移動がだるい
ヒーロー戦記では「ルート」を通って都市間を移動しますが、割とイライラします。
ルートの移動はゆっくりで、一回の移動でかなりの時間がかかります。
しかも都市の複数ある出口が、どの都市へのルートなのか教えてもらえません。
間違った出口から出ると、
- 行きたくもない都市へのルート移動を見させられる
- 戻る際にも逆方向からルートの移動を見させられる
という風に往復分の時間をムダにしてしまう点が、結構モヤモヤします。
【不満点③】最終戦に連れていけるキャラが限定的
本作では多くのスポット参戦キャラがいますが、最終戦に連れていけるキャラは限られています。
主役の3キャラは固定で、残り一枠は普通にいけばシーブック(F91)が帯同します。
隠し要素として、
・マサキ (サイバスター)
・シュウ (グランゾン)
のどちらかを連れて行けますが、他のスポットキャラは連れていけません。
本作には多くの魅力的なスポットキャラがいるので、最終戦には好みの一人を連れていける仕様が良かったかなと。

サイバスターやグランゾンを連れていける時点で最高に胸熱ですけどね(笑)
ヒーロー戦記プロジェクトオリュンポスの口コミ

続いてはヒーロー戦記の口コミを集めてみました。

シナリオは3作品の世界観が上手くミックスされている。メインキャラのパワーアップ・機体乗り換え時は胸アツ。

シナリオはなぜかRXだけギャグパート多めなのが気になるが、それ以外はしっかり作られてて面白い。

意外と難易度が高くて苦戦する場面もあるけど、頑張ればなんとかなるレベルでバランスが良い。

アムロ単独パートのドム&ズサの連戦は忘れられない…
3作品が上手く絡められたシナリオと、戦闘の歯ごたえのある難易度に対する高評価が多かったです。
【2022年9月現在】ヒーロー戦記プロジェクトオリュンポスのリメイク情報とプレイ方法

2022年現在ヒーロー戦記は、3DSソフト『ロストヒーローズ2 PREMIUM EDITION』に収録されています。
なので、以下のとおり3つの方法でプレイできます。
ヒーロー戦記を遊ぶ方法
①スーパーファミコンで遊ぶ
②レトロゲーム互換機で遊ぶ
③3DS『ロストヒーローズ2 PREMIUM EDITION』で遊ぶ
ひとつずつ解説します。
【方法①】スーパーファミコンで遊ぶ
まず一つ目の方法はオーソドックスに「スーパーファミコンで遊ぶ」です。
スーファミで遊ぶことのメリットとデメリットは以下のとおり。
メリット:安価で購入できる
デメリット:製造終了しているので基本は中古品
購入する場合は、
①Amazon
②メルカリ
が利用しやすいです。
2022年9月現在のヒーロー戦記の価格相場
Amazon
未開封品 =約19,000円~
メルカリ
パッケージ無し =約600円~
パッケージあり =約2,500円~
2022年9月現在スーファミ本体の価格相場

Amazon
状態は悪いがプレイ可
=約3,000円~
状態が非常に良い
=約7,000円~
メルカリ
状態は悪いが動作確認済
=約3,500円~
メンテナンス済品
=約5,500円~
つまり、本体+ソフトをそろえるには、状態を気にせず最安購入の場合、約3,600円が目安になるでしょう。
※注意点として、出店元に書かれてある説明文や画像を3回は読み返しましょう。
購入前の注意点
・動作チェック済か
・ソフトの劣化具合は許容範囲か
・パッケージ、取説の有無
・販売元の評価はどうか
・送料の有無
上記を確認せずに購入し、いざ届いたらジャンク品だった、そんなトラブルは多いです。

チェックを怠らず、すこしでも質の良い品を購入したいですね。
【方法②】レトロゲーム互換機で遊ぶ
2つめの方法は「互換機で遊ぶ」です。
「…互換機って何?」という人も多いと思うので簡単に説明します。
互換機とは
特定のゲーム機(この記事ではスーパーファミコンのこと)向けに作られたソフトを、そのまま使用できるように他メーカーが設計・製造したもの
つまり、ヒーロー戦記のソフトがあればスーパーファミコン以外の機器で遊べるということです。
互換機のメリットとデメリットはこちら。
メリット
「据え置き型」と「携帯型」があり、遊びたい環境に合わせてプレイできる
互換機によってはグラや音質が高品質になる
デメリット
本体価格が高い
すべてのソフトに対応していない互換機もある
以下で「据え置き型」と「携帯型」の互換機をひとつずつ紹介します。
①据え置き型
レトロフリーク BASIC (SFC用) スタンダードセット
レトロフリークの特徴
- レトロゲーム機11種類分のタイトルを1台でプレイ可能な「レトロフリーク」のスーファミ限定版。
- バックアップ用電池が切れてセーブできないRPGも、本体に保存できるので問題なく遊べる。
- HDMIで出力されるため、高品質な映像と音声でプレイできる。
- microSDをセットした状態でソフトを接続すると、ゲームをmicroSDにインストールできる。
②携帯型
スパボーイ ハイバービーチ スーパーファミコン/SNES(NTSC/PAL)対応 ポータブル互換機

スパボーイの特徴
- 4.3インチスクリーンを採用 (アクセプト比は4:3と16:9に対応)。
- 充電式リチウムイオンバッテリー搭載で、最大10時間の継続稼働。
- 据え置き型と違い、サッと持ち運べてどこでもプレイ可能。
- すべてのSFCソフトに対応しているわけではない点は注意が必要。
どちらも高額ですが、ヒーロー戦記を高品質で遊べたり、持ち運んで遊べるのはうれしいですね!

ヒーロー戦記だけでなく、他のレトロゲームもプレイするつもりならアリ。
【方法③】3DS『ロストヒーローズ2 PREMIUM EDITION』で遊ぶ
最後は「3DSソフト『ロストヒーローズ2 PREMIUM EDITION』で遊ぶ」です。

このロストヒーローズ2 PREMIUM EDITIONにはヒーロー戦記が収録されているので、このソフトと3DS本体があればプレイ可能です。
しかし、2022年9月現在では新品はほぼ出回っておらず、プレミア価格になっています。
相場価格(2022年9月)はこちら。
・Amazon :最安値13,000円~
・メルカリ:最安値9,800円~
高額ですが、ロストヒーローズ2とヒーロー戦記の両方遊べるのは魅力的ですよね。

「3DSでヒーロー戦記を遊びたい!」という人は検討の余地があるかと。
ヒーロー戦記プロジェクトオリュンポスのまとめ

それでは今回のまとめです。
本記事のポイント
①ヒーロー戦記の評価
②本作のゲーム概要
③本作の魅力を3つ紹介
④本作の不満点を3つ紹介
⑤ヒーロー戦記の口コミ
⑥2022年に本作をあそぶ方法
今回は「ヒーロー戦記 プロジェクトオリュンポス」を紹介しました。
全体的にはオーソドックスな作りですが、「3大ヒーローが集結して悪を打つ」という設定だけでも魅力的な本作。
ガンダム好きや特撮ファンは間違いなく楽しめるRPGですので、ぜひプレイしてみてくださいね。
他にもスーパーファミコンの名作RPGを知りたい方は、こちらの記事もご覧くださいね。
【評価チャートあり】スーパーファミコンの名作RPGソフト10選