この記事で解決できること
- 魔法陣グルグルっておもしろいの?
- 他のRPGとどう違う?
- 世間の評判は良い?悪い?
- どんな機種で遊べるの?
今回はそんな疑問を解決します。
「魔法陣グルグル」は1995年4月21日にエニックスから発売されたRPGです。
本作は1994年から放映されて絶大な人気を博したアニメ版をもとに、「タムタム」によって開発されました。
いわゆる「キャラゲー」ジャンルですが、再現度の高さとぶっ飛んだゲームバランスで評価を得た本作。
そんな本作は、今でも楽しめるゲームなのか?ネタバレなしでレビューします。
- 評価スコア
- 6要素評価
- アンケート評価
- リメイク情報とプレイ方法2選
- 口コミ評価
- 似たオススメゲーム2選
魔法陣グルグルの俺的評価スコア
項目 | 点数 |
---|---|
ストーリーの良さ | ★★☆☆☆ (2) |
キャラの魅力 | ★★★★☆ (4) |
難易度バランス | ★★★☆☆ (3) |
戦闘システム | ★★★★☆ (4) |
他RPGにない独自性 | ★★★★☆ (4) |
ボリューム・やり込み | ★★★☆☆ (3) |
合計点 | 20点 / 30点満点 |
ゲーム評価の基準
- 15点以下=クソゲー
- 16~20点=惜ゲー ← 本作はココ
- 21~25点=良ゲー
- 26~30点=神ゲー
本作がオススメな人
- 魔法陣グルグルのファン
- ローグライクゲームが好きな人
- ギャグ要素多めのゲームが好きな人
オススメじゃない人
- 王道RPGが好きな人
- ストーリー重視な人
魔法陣グルグルの6要素評価と感想

さきほどのスコアをもとに、本作の特徴を6つの要素で解説していきます。
- ストーリーの良さ
- キャラの魅力
- 難易度バランス
- 戦闘の面白さ
- 他RPGにない独自性
- ボリューム
ストーリーの良さ ★★☆☆☆(2)
本作は原作ストーリーの延長線上ではあるものの、ゲームオリジナルのストーリーが楽しめます。
✅ストーリーの分かりやすさ
完全オリジナルストーリーなので、原作を知らない人でもとっつきやすいです。
内容もシンプルで、子供でもストーリーを十分理解できるレベル。
難解さはゼロ。
✅ストーリーの魅力
正直ストーリーに魅力は感じないかと。汗
良く言えば原作通りの空気感でグルグルらしさはあるものの、ゲーム単体としてみるとウーンな感じ。
アッと驚く展開も特にないので、過度に期待しない方がいいかと。笑

原作ファン以外の方には魅力が薄いので「ストーリーの良さ」の評価は★2です。
キャラの魅力 ★★★★☆(4)
本作のキャラクターの魅力は以下のとおりです。
✅キャラクタービジュアルの魅力
グラフィックがキレイで原作のビジュアルをうまく再現できていると思います。
魔法陣グルグルの主なキャラクターは、「勇者ニケ」と「ククリ」の2人。
ニケはまじめな表情、アホ面、変な動きをしたりと見ていて飽きないし、ククリのかわいらしさはそのままです。
筆者のような原作ファンにとっても納得できるビジュアル。
✅キャラクター設定の魅力
主役2人は原作どおりの設定で、ニケは愛すべきアホだし、ククリはニケを慕う素直な女の子。
ただ原作に登場する他キャラクター達は、ゲームの性質上なのか、まったく別設定がなされています。
魔法陣グルグルを知らない人にとっては問題ないですが、原作を知っているほど戸惑います。
とはいえ、モブキャラたちの設定が改変されていても、ニケとククリがしっかり原作再現されているので、大きな問題点とは言えません。

ニケとククリの愛らしさも加味して、「キャラの魅力」評価は★4です。
難易度バランス ★★★☆☆(3)
本作はゲームバランスがぶっ壊れているので、難易度の判断が難しい。
理由は序盤と中盤以降では難易度が違い過ぎるからです。
以下で説明しますね。
✅序盤の難易度:むずかしい
後述しますが、戦闘でのニケとククリの役割は、
- ニケが前衛でオート戦闘
- ククリが後衛で魔法(グルグル)で攻撃&サポート
という感じになります。
ニケは戦闘中に操作できないのでプレイヤーはククリの操作しかできません。
つまり、戦闘中にプレイヤーができることは、
- 魔法陣を描いて魔法を発動する
- アイテムを使用する
この2つになるわけです。
この前提で、序盤がなぜ難しいのかというと、
- ククリが使用可能な魔法が少ない
- 魔法の消費MPがバカ高い
この2点が原因。
使える魔法が少ないのは仕方ないとして、最序盤は初歩魔法を1~2回使ったらMPが枯渇するレベル。
つまり、序盤はククリがまともに機能せず、オート戦闘のニケを見守る展開になりがち。
装備やアイテムが整っていない序盤では、ザコ敵にも簡単にやられます。
この序盤を切り抜けられるかが、本作クリアの鬼門。
✅中盤~ の難易度:やさしい
中盤以降はうって変わって難易度が急降下、かなり簡単になります。
理由は以下の通り。
①ククリが強力な(チートな)魔法を覚える
②MP回復アイテムが容易に確保できる
上記のとおりでして、中盤頃からククリが覚醒します。
緊張感のある戦闘はかなり減りますが、魔法ぶっぱできるので爽快感は増します。
このように序盤と中盤以降で「別のゲーム!?」ってくらい難易度が変わるので、ゲームバランスが良いとは言えません。

私は戦い方に変化が出るのは嫌いではないので、難易度の評価は★3。
戦闘の面白さ ★★★★☆(4)
本作のダンジョン探索・戦闘は以下のとおり独特でおもしろい仕様となっています。
ダンジョン探索の特徴
- ダンジョン内の探索はトルネコやシレンと同じ仕様
- ダンジョンの構造は入るたびに変化
- 敵シンボルに触れるとRPGの戦闘画面に移行する
- ニケはオート戦闘、ククリは後衛から魔法で戦う
- ククリは「シンボル」を組み合わせて魔法陣を発動
- シンボルは多数あり、組み合わせによって魔法が変化
- ドラクエ風の作戦支持を出してニケの行動を設定できる
- ニケかククリ、どちらかのHPが0になるとゲームオーバー
✅戦闘の演出・アクション
攻撃アクションや派手なエフェクトなどはありませんが、ククリの魔法攻撃は強力なものほどかっこよくなります。
例えば序盤の魔法は小さな火の玉をぶつけるだけですが、中盤頃からは地面から炎の竜が立ち昇る「いかりのほのお」などドンドン派手に。
「キタキタおやじ」「ギップル」「ザザ」たちも召喚できて、かなり賑やかです。
✅戦闘のテンポ
序盤はククリの魔法がほとんど使えずニケ頼りになりやすいので、戦闘時間は長くなりがち。
強力な魔法を覚えるにつれてザコ戦も瞬殺できるので、後半の方がテンポが速いです。
✅戦闘のBGM・効果音
本作は12の塔を踏破することが目的なんですが、各塔にはそれぞれボスがいます。
そのボスごとに専用のBGMが用意されているので、バリエーションはかなり豊富。
ザコ戦も世界観とマッチしたBGMが複数あるので、かなり力が入っている印象です。

トルネコやシレンのようなローグライクゲームとしての味わいと、RPG戦闘の要素がミックスされているのが斬新。
以上を踏まえて「戦闘のおもしろさ」の評価を★4としました。
他RPGにはない独自性 ★★★★☆(4)
本作の独自性を挙げるなら、原作の雰囲気を丁寧にゲームに落とし込んだ点ではないかと思います。
例えば戦闘では、
- 序盤でほとんど魔法を使えない
- 魔法が暴発してニケにダメージを与えてしまう
上記のようにククリの未熟さを再現していて、原作ファンには嬉しい仕様。
ストーリーもゲームオリジナルではありますが、原作でありそうなゆるさ、空気感です。
キャラの魅力についても、ニケとククリの愛らしさがしっかりと表現されています。
ゲーム単体で見ると荒削りな部分はありますが、キャラゲーとしては一級品。

原作ファンにとっては間違いなくオススメできる作品なので、評価は★4です。
ボリューム・やり込み要素 ★★★☆☆(3)
本作のボリューム、やり込み要素については以下の通り。
✅クリアまでの時間:約20~30時間
道中の戦闘でチート魔法を使うか使わないかでクリア時間はかなり異なります。
あえて強い魔法を使わない縛りプレイでもしない限り、基本ぶっぱでザコ戦はスイスイいける。
✅やり込み要素:謎仕様の2週目
本作には隠し要素として2週目が存在します。
どんな仕様かというと、
・ストーリーが若干変化する
・全ての魔法が最初から使える
一見「つよくてニューゲーム」かと思える仕様。
ですがレベルは引き継げないので、最大MPは1周目の初期値のまま。
つまり結局はほとんどの魔法が使えません。
謎の仕様がいかにもグルグルっぽいですが、やり込み要素としては物足りないですね。

クリアまでの時間は普通、やり込み要素は微妙なので「ボリューム」の評価は★3!
魔法陣グルグルの口コミとファミ通評価
筆者とは違う視点からの評価も見てみましょう。
- 実際にプレイした人の評価・口コミ
- ファミ通レビュアーの評価
①実際にプレイした人の口コミ
魔法陣グルグルについて、実際にプレイした人に感想を聞きました。

原作がよく再現されているので原作が好きな人は間違いなく楽しめる。
RPGゲームとしても退屈しないので原作を知らない人も楽しめる。

キャラ愛はあるのだけれも、使いにくい呪文が多く、最初一回使ってみるだけのものが多い。
グルグルとしてはそれでよいのだろうがゲームとしてみると残念な部分。

かなりハマっていて当時はひたすら塔と町を往復していた記憶がある。
塔の攻略が難しく、何度もやり直してやっと勝てた時が爽快。
②ファミ通レビュアーの評価
ゲーム情報誌「ファミ通」による評価はこちら。

8点!

9点!

6点!

6点!
合計すると40点満点中、29点でした。
当時のファミ通では30点ラインを超えるゲームが少なかったので、本作の29点はかなりの高評価です。

人を選ぶ本作らしい点数のバラつき方 笑
魔法陣グルグルのリメイク情報とプレイ方法2選

「魔法陣グルグル」は2022年現在、移植やリメイクは行われていません。
つまり本作を遊ぶには、以下2つの方法でプレイが可能です。
- スーパーファミコンで遊ぶ
- レトロゲーム互換機で遊ぶ
それぞれの遊び方について、
- メリットとデメリット
- 遊ぶために必要なモノ
- 費用(2022年10月調べ)
を以下でまとめているのでご参考下さい。
本体・ソフトともに価格は変動しますので、あくまで目安としてご覧ください。
①スーパーファミコンで遊ぶ
メリット
- もっとも安価で購入できる
- 大量に出回っているので手に入りやすい
デメリット
- 出回っているのはほぼ中古品
- ジャンク品を掴まされる可能性がある
スーパーファミコンでプレイするために必要なものは、以下の2つ。
- スーパーファミコン 本体
- 魔法陣グルグル ソフト
✅スーパーファミコン本体の価格相場

Amazon (配送料込み) 2022年10月現在
状態 | 最安値 |
---|---|
中古・可 | ¥2,950 |
中古・良い | ¥3,980 |
中古・非常に良い | ¥6,900 |
✅ソフトの価格相場
Amazon (配送料込み) 2022年10月現在
状態 | 最安値 |
---|---|
中古・可 | ¥550 |
中古・良い | ¥1,300 |
中古・非常に良い | ¥3,676 |
⑤レトロゲーム互換機で遊ぶ
レトロゲーム互換機とは?
スーパーファミコン向けに作られたソフトを、そのまま使用できるように他メーカーが設計・製造したもの
メリット
- 機種によっては高画質・高音質で遊べる
- 携帯機であれば場所にとらわれずに遊べる
デメリット
- 価格はピンキリだが、高品質のものは高額
- 全てのソフトに対応していない機種もある
レトロゲーム互換機で遊ぶために必要なものはこちら。
- レトロゲーム互換機
- 魔法陣グルグル ソフト
上述のとおり、レトロゲーム互換機は種類が多くて値段も数千円~数万円まで幅広い。
今回は据え置き型と携帯型、それぞれ評判が良いモノを1機種ずつ紹介しますね。
✅レトロゲーム互換機(据え置き型)
レトロフリーク BASIC
- レトロゲーム11種類分を遊べる「レトロフリーク」のスーファミ限定版
- 電池が切れてセーブできないソフトも、本体に保存できる
- HDMIで出力されるため、高品質な映像と音声でプレイできる
- microSDをセットした状態でソフトを接続すると、ゲームをmicroSDにインストール可能
✅レトロゲーム互換機(携帯型)

スパボーイ ハイバービーチ
- 4.3インチスクリーンを採用 (アクセプト比は4:3と16:9に対応)。
- 充電式リチウムイオンバッテリー搭載で、最大10時間の継続稼働。
- 据え置き型と違い、サッと持ち運べてどこでもプレイ可能。
- すべてのSFCソフトに対応しているわけではない点は注意が必要。
以上、本作を遊ぶ2つの方法について解説しました。
最後に一つ注意点。中古品を購入する時は、トラブルを防ぐために最低限以下の点に気を付けましょう。
①動作チェック済か
②バッテリーは生きているか
③ソフトの劣化具合は許容範囲か
④パッケージ、取説の有無
⑤販売元の評価はどうか
⑥送料の有無
魔法陣グルグルに似たおすすめゲーム2選
おすすめ① トルネコの大冒険 不思議のダンジョン
ローグライクゲームの始祖。
ドラクエ4の人気キャラ「トルネコ」が自身の店を大きくするために、武器やアイテムを手に入れるべくダンジョンに潜る。
永遠にダンジョンと町を行き来してしまう時間泥棒ゲー。
おすすめ② 風来のシレン 不思議のダンジョン2
トルネコと基本的なゲームシステムは同じだが、世界観は和風で毛色はかなり違います。
仲間を連れていけたり、新要素が豊富なのでトルネコをプレイ済みでも新鮮な感覚でプレイできる。
魔法陣グルグルのまとめ

それでは今回のまとめです。
この記事の要約
- 魔法陣グルグルの評価スコア
- 魔法陣グルグルの6要素評価
- 魔法陣グルグルのアンケート集計(評価・口コミ)
- 魔法陣グルグルのリメイク情報とプレイ方法
- 魔法陣グルグルに似たオススメゲーム紹介
今回は「魔法陣グルグル」についてレビューしました。
完成度と再現度が高く、原作愛を感じる作りはファンにとって遊んで損なし!と言えるデキ。
ゲームバランスが不安定で、手放しでオススメするのは難しいですが、キャラゲーとしては間違いなく高品質な名作です。
興味が沸いたら遊んでみてくださいね。
「他にもスーパーファミコンの名作RPGを教えて!」って方は、下の記事がオススメです。
【評価チャートあり】スーパーファミコンの名作RPGソフト10選